自民党四役「ドミノ辞意表明」で窮地の石破首相… 後任決めず、事実上の体制維持へ
自民党の幹事長ら党四役が参院選惨敗の責任を取って、一斉に辞意表明した余波が広がっている。続投を表明した石破首相(党総裁)は4氏の後任を決めないことで事実上の体制維持を図る構えだが、党運営や他党との協議の停滞は避けられず、首相は窮地に追い込まれつつある。(谷口京子、鷹尾洋樹)
◆「いつまで」
自民の小野寺政調会長は3日、党本部に入ると淡々とした表情で政調会長室に向かった。森山幹事長は奄美振興などを議論する党会合に出席したものの、大半を幹事長室で過ごした。四役の一人は「いつまでやればいいのだろう」と周囲に本音を吐露した。
2日の両院議員総会で森山氏が参院選惨敗の引責辞任の意向を表明すると、小野寺氏、鈴木総務会長、木原誠二選挙対策委員長が相次いで首相に辞意を伝える異例の「ドミノ辞意表明」に発展した。
四役は党の中枢だが、首相は後任人事を行わず、4氏の意向をたなざらしにする姿勢を見せている。「後任が決まるまでは前任者が実務に当たらざるを得ない」(党関係者)事情からだ。
ただ、党務への影響は避けられない。党の政策立案を担う政調は、部会などで分野ごとの議論を進めるが、「政調会長が主体的に動けない中、部会が新たな政策の議論に着手するとは思えない」(経済官庁幹部)との見方が出ている。
政府が物価高対策を盛り込んだ経済対策をまとめる上でも、与党内での検討は不可欠だが、自民内では「後任の役員が対応するのが筋だ」との声がもっぱらだ。小泉農相は3日、記者団に「四役が全員辞意を表明したことは非常に重い」と危機感を強調した。
◆温度差
四役の辞意は、党立て直しを求める声に応える意図があるものの、4氏には微妙な温度差もある。
小野寺、鈴木、木原各氏が首相に辞意を伝えた一方、森山氏は自身の辞意を「進退伺」と表現した。森山氏に近い坂本哲志国会対策委員長も森山氏に辞表を提出したが、受理されなかった。森山氏は政権の屋台骨を担ってきた経緯があり、「党内を混乱させられないとの思いがあるのでは」(中堅)と見る向きがある。
とはいえ、四役が機能不全に陥っており、少数与党下では秋の臨時国会に向けた野党との連携協議が滞るのは確実だ。党役員任期は今月末までで、首相は近く人事に着手せざるを得ないが、党ベテランは「やり切る政治的体力は残っていないだろう」と指摘する。
首相、淡々と公務
石破首相は3日、首相官邸で日本銀行の植田和男総裁や閣僚らと面会するなど、淡々と公務にあたった。自民党臨時総裁選実施の可否が決まる見通しの8日以降も、政権運営に意欲を示している。
首相は植田氏と約1時間にわたって、経済や物価情勢、市場の動向などに関して意見を交わした。この日は官邸を訪れた平デジタル相や三原少子化相らから、サイバー安全保障や外遊などに関する報告も受けた。
首相は2日の党両院議員総会後、自身の進退について、「しかるべき時期に責任を判断する」と述べる一方、看板政策の地方創生の推進に向け、8日以降も、全国の知事と3日に分けて官邸で懇談会を行う方向で調整している。
読売新聞 2025/09/04 06:30
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250904-OYT1T50005/
他は辞任届出したんだろ
まさかの後任決めないでズルズルするのかよ
ありえない
辞表を提出されても受け取らないあるいは塩漬けにして判断をしない
もう終わりだよ石破政権は
メディアさえ握っておけばいいという底の浅い考え方
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