マクロン仏大統領、中国製品への関税賦課を示唆「米国が講じた措置をモデルにすることができる」「中国企業が『覇権的目的』を持つ『略奪者』のように振舞うことは許されない」

マクロン仏大統領、中国製品への関税賦課を示唆「米国が講じた措置をモデルにすることができる」「中国企業が『覇権的目的』を持つ『略奪者』のように振舞うことは許されない」

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、中国を公式訪問したわずか数日後に、日曜日にレゼコー紙に掲載されたインタビューで、中国製品への関税賦課を示唆した。また、世界第2位の経済大国フランスと欧州連合(EU)間の貿易赤字については、交渉による解決が依然として可能だとの考えも示した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、中国がEUとの巨額の貿易黒字を削減する措置を取らなければ関税を課すと警告した。

「もし彼らが反応しなければ、我々欧州は今後数カ月以内に強力な措置を取らざるを得なくなるだろうと私は彼らに伝えた」とマクロン大統領は中国公式訪問から戻った後、経済日刊紙レゼコー に語った。

同氏は、こうした措置は「例えば中国製品への関税など、米国が講じた措置をモデルにすることができる」と述べた。

レゼコー紙によると、米国に次ぐ世界第2位の経済大国である中国とのEUの貿易赤字は2024年に3000億ユーロ(3500億ドル)を超えるという。

欧州連合(EU)加盟27カ国は関税を含む貿易政策を個別に設定することはできず、代わりにEU委員会が代表を務める。

ドイツに次ぐEU第2位の経済大国であるブラジルのマクロン大統領は、対中関税問題でEU全体で合意を得るのは困難だと認めた。

同氏は、中国で強力な存在感を示すドイツは「まだ我々の立場と完全に一致していない」と述べた。

ドナルド・トランプ米大統領率いる政権は今年、中国製品に57%の関税を課したが、これは10月に両国間で合意に達し、47%に引き下げられた。

「中国は、歴史的に工作機械と自動車を基盤としてきた欧州の産業・イノベーションモデルの核心を突き破ろうとしている」とマクロン氏は述べた。

マクロン氏は、中国が当初米国向けとされていた製品を「大量に」欧州向けに振り向けているため、米国の保護主義がEUにとって問題を悪化させていると述べた。

「我々は今、板挟みになっている」とマクロン氏は述べた。「これは欧州の産業にとって生死に関わる問題だ」

マクロン大統領は中国訪問中、貿易赤字削減の取り組みの一環として、EUは中国からの直接投資をさらに受け入れる必要があると述べた。

同氏はレゼコー紙に対し、「常に輸入しているわけにはいかない。中国企業は欧州に進出しなければならない」と語り、しかし中国企業が「覇権的目的」を持つ「略奪者」のように振舞うことは許されないと付け加えた。

同氏は、EUは自動車産業など最も脆弱な部門の保護と競争力の強化を組み合わせる必要があると訴えた。

(フランス24、AFP通信)
https://www.france24.com/en/live-news/20251207-macron-threatens-china-with-tariffs-over-trade-surplus




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