46歳マニー・パッキャオ、4年ぶり復帰で驚異のスタミナもドローで王座奪取逃す「現役続行？もちろん」
◇プロボクシング WBC世界ウエルター級タイトルマッチ 王者 マリオ・バリオス(米国)＜12回戦＞マニー・パッキャオ(フィリピン)（2025年7月19日 米ラスベガス MGMグランド・ガーデンアリーナ）
プロボクシングの元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ（46＝フィリピン）が3年11月カ月ぶりにリング復帰を果たし、WBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオス（30＝米国）と引き分け、惜しくも世界王座奪取を逃した。
パッキャオは右ジャブを突きながらステップインして左ストレートを放つ、得意の形での立ち上がり。バリオスはガードを固めてジャブで迎え撃ったが、パンチに対するパッキャオの反応はやや鈍かった。バリオスが2回からワンツーで攻めに転じると、パッキャオはカウンタージャブやボディーで対抗。左ボディーを嫌がりながらも、飛び込みながらの左で動きを封じる老かいな動きも見せた。
バリオスが速く強いジャブでペースをつくったが、パッキャオは手数を落とすことなく、トリッキーな動きも含めて攻めに出ると会場が沸いた。8、9回の打ち合いでも引かず、終盤には被弾しながらもコンビネーションで攻め立てるなど驚異的なスタミナを披露した。最終12回には「マニー」コールが起き、観衆はスタンディングオベ－ションで46歳を称えた。判定はジャッジ1人が115―113でバリオスを支持し、残り2人は114-114のドロー。1万3107人が詰めかけた会場はため息に包まれた。
パッキャオは試合直後のリングインタビューで「勝ったと思った。接戦だった。バリオスは良いファイターだった」とコメント。「4年前よりも良い試合ができた。カムバックして、前回よりもっとアグレッシブな試合ができたと思う。これが私のスタイルです」と胸を張った。“これからも戦うのか”と問われると、「そうですね」と即答。「今回は2カ月トレーニングしただけ。もっときっちり練習して臨めばいい。今回は準備が遅れただけ」と準備不足を口にし、「またやります。現役続行？もちろん。レガシーを残すためにも、もう一度勝ちます」と話して大歓声を浴びた。
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